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塗装養生とは?養生工事の全て(4)

  
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塗装養生とは?養生工事の全て(4)

今回は、外壁塗装の際に施す養生の設置手順について解説していきたいと思います。会社によって細かい部分の順序は少し違う場合があり、使用する養生材によっても前後する可能性がありますので、あくまで一例としてご覧いただければ幸いです。

養生手順

  1. 飛散防止ネットの設置

塗料の飛散防止のメッシュシートを足場全体に貼り付けます。強風などによって引きちぎられない様に、屋根や外壁塗装に用いる飛散防止ネットは結束ひもで隙間ができない様、しっかり縛って固定する事が重要です。

  • 屋根や土間の清掃と養生

養生シートを敷く前には、養生作業をスムーズにできる様、養生面の掃き掃除や荷物の移動を行う事が重要です。床面の養生は、作業する上で歩行する部分なので、厚手のシートなどの耐摩耗性、耐水性に優れた丈夫なものを使う必要があります。そして、作業中にシートが捲れない様に、粘着力の高い布テープを使ってしっかりと固定する事が大切です。

  • 巾木の養生

土台板金水切りがある建物の場合、養生箇所の天端部分から、マスキングテープによる「捨てテープ」を貼ってから、養生マスカーを貼る事で綺麗に養生作業が行えます。

  • サッシの養生

サッシやドアの枠周りのホコリをキレイに掃除した後で、捨てテープを貼って、サッシやドアの寸法にあったマスカーやビニールを貼り付けます。養生の際には、サッシやドアをグルっと包み込む様にマスカーやビニールでしっかりと全体を覆う事で作業後の撤去作業をスムーズに行えます。

  • 庇やシャッターボックスの養生

庇、シャッターボックスの養生にはまず、天端、側面、裏側といった部分の掃き掃除をしっかり行う事が重要です。養生方法は、サッシの養生と同様、グルっと包み込む様にマスカーなどで養生します。

  • 雨樋や配管の養生

他の養生箇所と同様に、テープが付きやすくなる様にまずは清掃を行います。なお、養生をする前にケレンや足つけをしておくと、スムーズに後の作業を行えます。雨樋や配管の養生は、幅350mm~500mm程度のビニールで包み込んで養生するか、1,100mmマスカーで連続して貼り重ねて養生します。

  • 付帯部分の養生

建物に付帯するベントキャップ、換気フード、エアコン配管カバー、物干し金物、電灯のことで、取り外せるものについては、予め取り外してから養生します。

  • 室外機や外周部の養生

周囲の確認を行って、植栽、自動車、自転車、バイクなどの養生を不織布、ビニールなどのシートを覆います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は実際に行われている養生の手順、清掃箇所について解説しました。ただ単純に外部という訳では無く、凹凸の形状や用途によって養生の仕方も変わってくるので、綺麗な仕上がりの為にも、適切な知識と技術が養生工事には必要です。興味をもった方は是非、養生工事をしている現場などがあったら覗いてみるのもいいかもしれませんね。

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