床張工の平均年収は?仕事内容も紹介!
フローリング材とは
フローリング材の張り替え工事の手順は、既存のフローリングを剥がしてボンドを塗りフローリングを貼っていく作業になります。ですが、フローリングの張り替え工事には、床下の改装工事が必要になるケースがあります。
その理由は、床下の木材が雨漏れやシロアリの影響で交換する必要があるからです。このような場合以外はスムーズに工事が出来ますが、工事の依頼をする前に必ず床下状況の確認をしておきましょう。
では、床材についてですがフローリング材には集成材と無垢材があります。まず集成材とは、薄い板を重ね合わせた合板のようなもので、無垢材は一枚の板で出来ています。どちらにもメリットとデメリットがあります。
例えば、集成材は無垢材より低コストで工事出来ますが無垢材は天然の木から加工した一枚板なのでコストが掛かります。しかしながら集成材にはない経年変化や質感が楽しめます。このようにメリットやデメリットを念頭に自分にあった床材を選びましょう。
フロアタイル材とは
フロアタイルの張り替え工事の流れは既存のフロアタイルを剥がしてボンドを塗ってフロアタイルを貼って仕上げにコーキングをしていく作業です。フローリング材と違いフロアタイルは薄く軽い塩ビ素材なので、加工がしやすく一般的にフローリングの張り替え工事よりは時間がかかりません。
ですが、フロアタイル材によっては高価なものがありますのでフローリングの張り替え工事より価格が高い場合もあります。フロアタイル材の特徴は水に強く、硬い素材で水廻りなどの場所で施工されるケースが主流です。
またフロアタイルはデザインの種類が豊富でカラフルなものからシックなものなど、自分好みの床を実現することが出来るのも魅力のひとつです。フロアタイルのメリットはデザインによって色々なインテリアを実現することが出来るので自分好みデザインを見つけやすいことです。
大理石のようなデザインのフロアタイルを敷き、まるで本物の大理石のような高級感のある床にした施工事例もあります。その他にも、水を弾く素材なので掃除がしやすくなります。
デメリットは、防水効果のある安価なクッションフロアと比べられることが多く、デザインよりもコスト面でクッションフロアの方が主流になっている点や、硬い素材なので転倒などの安全面がクッションフロアに比べて劣る点です。
このようにクッションフロアと比べられることが多いフロアタイルですが、タイルでしか出せない魅力を活用してインテリアに取り入れることが筆者のおすすめです。
石材とは
石材とは、大理石や御影石などを使用した床材です。石材の施工方法ですが、コンクリート床の場合はコンクリートの上にモルタルを平らに敷いて、その上に石材を設置します。それから石材の隙間に白セメントを入れて目地を作って仕上げます。また木造床の場合は、コンパネの上に石材を敷いていきます。その石材は接着剤を使って固定します。
目地はコンクリートの床と同様に白セメントを入れて仕上げます。石材はホテルや会社のロビーなど様々な場所に取り入れられています。大理石は、高級感と光沢があることが特徴です。また、メリットとしては、大理石の床にすることで高級感のある部屋を作ることが出来きます。
模様と光沢があることで小さなゴミが目立ちにくくなるのでこまめに掃除しなくても気になりにくいメリットもあります。一方で、綺麗好きの方には掃除しなくても気になりにくいのはデメリットになる可能性があります。
またデメリットとして、掃除機をかけても本当にチリやホコリが吸い込まれているかわかりづらい点や、目地の掃除が大変などの掃除面のデメリットがあります。この石材もメリットとデメリットとしっかり考慮して工事の依頼をしましょう。
クッションフロア材とは
クッションフロア工事の流れは既存のクッションフロアをカッターナイフやスクレーパー(ケレン)などの道具を使って剥がします。その後、新しいクッションフロアをボンドで隙間なく貼る作業です。他の床材に比べると一番が簡単で施工時間が短く、施工の費用も安価です。
クッションフロアの特徴は防水でかつクッション性がある素材です。また、施工場所はフロアタイルと同じで水廻りで使用されることが主流です。床材のメリットはクッション性があり小さなお子さんが膝をついても、そこまで痛くないのが大きなメリットです。
また、フロアタイルや石材より薄く柔らかい素材の為、破れる可能性や凹むことがデメリットとしてあげられます。このようにクッションフロアは他の床材との違いを把握してから依頼することをおすすめします。
オフィスの床工事で必要なOAフロアとは?
オフィスの床工事で欠かせないOAフロアについて、OAフロアとは配線などを収納する為の二重床のことです。この二重床の構造は、スラブ床の上にフロアパネルを更に敷くことでスラブ床とフロアパネルの間に空間が出来ます。
その空間にオフィスで必要な電話線やネットワークケーブルや電源などの配線類を収納することが出来ます。この二重床の構造を利用して床下に配線類を収納出来る床をOAフロアと言います。
OAフロアはオフィス以外にも商業施設や工場・学校など配線が必要な場所で用いられることが多いです。なので、店舗やオフィスの工事を依頼するときは、OAフロアの工事を依頼しましょう。
OAフロアを設置するメリット
OAフロアを設置するメリットは多くあります。まずは、OAフロアを設置することで見た目がスッキリすることです。オフィスなどで配線類が多くある場合はOAフロアを利用していなければ色んなところに配線が見えてオシャレなオフィスに見えないどころか、配線が色んなところにあっては集中力が上がらず社員の作業効率にも影響してきます。
また配線に引っかかって転んでしまうなどの心配もなくなりますし、配線類が無いためオフィスの掃除がしやすくなるメリットがあります。このようにOAフロアには様々なメリットがありますので、配線類の収納が必要なオフィスや店舗の工事を依頼しようと考えている方は知識としておいておきましょう。
床(内装)工事を依頼する前に確認すべき3点
床(内装)工事をする前に必ず確認する必要のある3つポイントを紹介していきます。
OAフロアの検討
この工事が必要か不必要かは、工事の依頼前に必ず確認しておきましょう。なぜならば工事が終わった後に配線類が気になってOAフロアの工事をすると二度手間になり施工費や施工期間などが再度かかってしまう場合があるからです。
また、その施工期間中はオフィスでの作業が出来ませんので仕事の効率が悪くなります。OAフロアを設置する際のメリットやデメリットである以下の点などを踏まえた上で、OAフロアの工事をするか改めて入念に検討してみてください。
マンションの場合は成約事項の確認
マンションでは床工事をする場合、上の階から足音や騒音が響かないように床材の遮音基準が一般的に定められています。なので、万一遮音の基準が満たせていない床材で工事をした場合は再度、遮音の基準に満たせている床材で工事をしなくてはいけません。
なので、マンションでの床工事をする場合は、必ずマンションの管理人や管理組合に確認し成約事項をチェックしましょう。また自分でわからない場合は内装工事業者に相談してマンションの遮音基準を満たした床材を提案してもらいましょう。
ペットを飼う場合と介護が必要なご家族がいる場合の床工事
犬や猫などのペットがいる場合は滑りやすい床にしないことです。なぜなら、滑りやすい床でよく走り回る動物は関節病になりやすいからです。関節病を防ぐ為に近年では、ペットに優しいフローリング材などが出ていますので依頼する前に必ず確認しておきましょう。
また、介護が必要なご家族がいる場合の床工事は安全面を考慮したバリアフリーの床にすることをおすすめします。バリアフリーの床は小さなお子様なども床の段差などでつまずく心配が減る為、魅力的な床工事です。なので、床工事の依頼前は家庭の状況も必ず考えて床の種類を検討しましょう。
床張工の平均年収
床張工の平均年収は、433万円でした。 全国平均の年収が436万円であることを考えると、 全国平均よりもやや低い水準となっています。 ここで、年代別の平均年収をみてみましょう。
25~29歳の平均年収は369万円で、30~34歳になると397万円と平均年収が28万円プラスとなります。 さらに、40~45歳になると433万円で、50~54歳になると458万円となります。
床張工の役職別平均年収をみてみましょう。 係長の平均年収は538万円、 課長の平均年収は703万円、 部長の平均年収は848万円となっており、 全国平均よりもやや低い水準となっています。
まとめ
以上、床張工について紹介しました。床張工は、内装工のひとつでもあるので、床張のみを行う場合と内装の他の工程も行う場合などがあります。どのような職人を目指すのか悩んでいる方には、まずおすすめします。