建設現場での必需品! 足場工編
工事現場をぐるっと囲む骨組みを見たことはありませんか?あれは足場と呼ばれるもので、建築現場だけでなく、戸建てや店舗の外壁の修理などでも必ず設置される簡易的な移動用動線兼作業場です。この足場を専門に設置する足場工が必要とするメインの工具を5つピックアップしたので、一個ずつ解説していきたいと思います。
金槌(静音タイプ)
足場を組み立てたり解体する際に必ず必要となる道具の一つです。主に足場用の工材同士をジョイントするさいにしっかりと固定されるように打ち込んだり、それらを外す時に使用します。比較的音がしても問題の無い敷地であれば良いですが、閑静な住宅地などで騒音対策をしなければいけない時などにも対応出来るように静音タイプのハンマーを持っておく事が重要です。また勿論高所での作業になる事が予想されるので、持ち手の部分に落下防止用の金具が取り付けられる物を選ぶ必要があります。
クリッパー
ペンチの様な持ち手と、鋏の様な鋭い切れ味を持った工具で、番線を切断するために使用します。建設現場でよく使用される単管足場の補強に番線が使われるのですが、解体や位置の修正などをする時に一旦取り外す必要があります。一般的なペンチでは束になった番線を切る事は結構な重労働で、場合によっては切り切れない時もあるので、無くてはならない道具と言っても過言ではありません。
スケール
長さを測る金属製の道具で、巻き尺タイプのメジャーと呼ばれるものと、定規の様にまっすぐなものの2種類があります。主に幅が25mm、長さが5m程のスケールであれば問題なく使用出来ます。建物からの距離や、足場を設置する時の高さなど、法律で決められている数値もあるので、正確な寸法を出すためにも必要不可欠な道具です。
両口ラチェットレンチ
ボルトやナットを素早く締める事の出来る工具で、両側にガチャと呼ばれる異なるサイズの口が付いていて、かつ持ち手部分の端部には番線を締め付けたりするのに使用できるシノが付いているのが特徴です。特殊な機構で、回転方向が一方向に制限されているため、締め作業を素早く行う事が出来るようになっていて、作業の効率化のためにも無くてはならないものです。
インパクトドライバー
電動のドライバーで、ネジを締めたり孔を開けたりするのに使用される工具です。インパクトという名の通り、打撃を加えながら回転するドライバー部分のおかげで、ビスのゆるみや締め不足を解消しながら作業が行えます。充電式のバッテリーで稼働するため持ち運びやすく、足場工だけでなく多くの職人が使用している最もメジャーな電動工具の一つです。
まとめ
今回は足場の設置を生業とする職人の必須道具を紹介させて頂きました。工具の種類や量はシンプルですが、綿密に計算された設置計画や熟練の経験が不可欠な世界だからこそかもしれません。必須とまではいかずとも、作業の効率化を図れる道具がまだ沢山ありますので、興味をもった方は是非調べてみてはいかがでしょうか。