積算業務とは?仕事の内容と資格について(1)
積算業務とは、建設工事にかかる費用を事前に算出する仕事です。数千万~億単位の金額が動く建設業において、積算業務は重要な役割を果たします。しかし、積算は建設業界の独自の仕事のため、積算業務がどのような仕事なのかイメージしにくいかもしれません。今回は、積算業務の具体的な仕事内容とやりがいについて解説していきたいと思います。
業務内容
積算は建設工事の費用を算出することで、おおまかに分けると以下の3種類があります。
人材や材料費、工事費の算出
工事に必要な材料や、作業員の人件費など、総合的な工事費を算出する業務です。材料費を積算する時には設計図書や仕様書をしっかりと確認し、必要な資材の数量を算出します。人件費では、工事に必要な人員数を賃金相場から算出する必要があります。また、設計図書や仕様書を読み解いたうえで、仮設工事費や作業に必要な電気代など、すべての諸経費を導き出す事も積算業務の1つと言えます。
金額の設定
建設工事で得られる利益の見通しについてです。積算業務の担当者が資本の管理を一括して行うで、より確実な金額を設定する事ができます。
価格交渉
材料を扱う業者や設備工事を請け負う業者と価格交渉し、出来るだけ多くの利益を残すことも積算業務の中で重要な仕事の一つです。工事に関わるお金を動かすため、お互いが利益を得られるようにバランスの取れた交渉をおこなう必要があります。
積算業務の魅力
費用を抑え、利益を最大化する
工事の費用を最大限に抑え、どれくらい利益を出せるかを考えることは積算業務の面白さでしょう。積算業務で詳細な費用を算出することで、必要なものと不要なものを明確にし、最低限の予算内で利益を残す事が評価に繋がります。
会社にとっての重要な役割を担うポジション
性格な積算結果をはじき出す事で、工事を受注できるかを判断する目安となります。また、専門的な知識を幅広く持っていないといけないため、経験も必要となってきます。建設工事全体に関わる責任の重さはありますが、受注数は会社の存続に関わるため、積算業務は重要な役割を担うポジションです。
歴史に残る
建設業界全般に言えますが、携わった建物が後世に残ることは大きな魅力です。建設現場に赴くことは少ないですが、建設過程の一役を担うことは積算業務に携わるうえでモチベーションにつながるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は積算業務の仕事内容について説明させて頂きました。次章では必要な知識や資格について解説しますので、是非最後までご覧ください。