積算業務とは?仕事の内容と資格について(2)
前回は積算業務の仕事内容や、魅力について解説しました。今回は、積算業務に就くにあたって必要なスキルや資格について解説していきたいと思います。
必要なスキルは?
積算業務に直結するスキルや知識は以下の3つとなっています。もし積算の仕事に興味がある場合や、建設業でキャリアアップを目指している方は要チェックです。
計算力
積算業務において、もっとも重要なのが計算力です。例えば、内装の材料費では部屋ごとの床面積と壁面積、外装では外壁の面積や屋根面積など、金額が変わってくる要素を全て洗い出して、計算する必要があります。また内装で使用する壁紙の種類や、下地材や金物など部材個数や品質等も金額に影響してきます。積算の計算はすべての状況を把握しなければならず、連続で計算することが求められるため、根気強く正確に計算できる力は必要不可欠です。
知識量
積算業務をおこなうにあたって、材料の種類や仕様、設計図書や仕様書を読み解く建設の工法や工事過程といった知識も正確な金額の算出に必要不可欠なスキルです。例えば、費用が抑えられると思った時に、製品の仕様が変わってしまった事で工期のズレが発生してしまうケースが建設現場では多々あります。利益のために安さだけを追い求めると、実際の建設現場で余計な工程や不具合が発生する可能性があり、そういった事も考慮した上で金額をはじける様に、設計から工事まで、豊富な知識が求められます。
コミュニケーション能力
積算業務は建設業に関係する多くの業者と、コミュニケーションを取る必要があります。単価の交渉を始め、材料の特定が難しい場合や不明点などは設計者に確認する時もあります。コミュニケーションを取る事によって常に新しい情報を入手し、積算に反映される事で、より正確でバランスの良い結果を出す事が可能となります。
必要な資格は?建築積算士
建築積算士とは、材料費や工事費の積算業務における、高度な知識と技術を持っていると認められた人が得る事の出来る資格です。この資格を取得すると年収のアップに繋がりやすく、転職を考えている場合にはより良い条件の職場を見つけやすくなります。また、公共工事の入札基準の条件にも記載されている必要資格のため、企業側としても規模や信頼度の高い公共事業の仕事を請けるために、この資格を有している積算士を求めています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は積算業務の仕事で必要な知識や資格について解説させて頂きました。幅広い知識に加えて、数字にも強く、コミュニケーション能力も高くないといけない職業ですが、それだけにやりがいもあり、給与も高い仕事です。興味がある方は是非、資格などについて調べてみてはいかがでしょうか。