一人親方として活躍したい!年収1000万円を目指すには
一人親方として起業
これまで企業に属して知識や技術を身に着けた人が一人親方として独立する場合、一つの目的にもっと稼ぎたいという思いがあることでしょう。従業員を雇わずに事業を行う一人親方は、本人の努力次第でいくらでも稼いでいくことが出来ます。今回は一人親方として年収1000万円越えを目指す方法を紹介します。
業種ごとの平均年収
一人親方は林業や建設業など7つの分野があり、建設業の中にも様々な業種が存在します。まずは、業種ごとの平均年収を確認してみましょう。
【大工】
常用での年収は600〜800万円程です。
大工は主に木造住宅の構造を組み立てる仕事が多くあり、人手が必要です。
一人親方であれば、ほとんどが知り合い大工の手伝いなど、常用での報酬が多いです。
請負大工として元請けになることが出来れば、その分収入も上がります。
ただし、トラブルなどが発生し下がる場合もあります。
【給排水管工】
年収は400〜700万円程です。
住宅などの水回りの配管を行う設備配管工は、一人親方として独立しやすい業種です。
戸建住宅程度の配管であれば、人を使わずに一人で完結することも可能だからです。
しかし水を扱う仕事のため、施工ミスによる漏水などで、損害賠償が発生する可能性もあるのでリスクも高いです。
【電気工事士】
年収は400〜600万円程です。電気工事士の仕事は様々です。
常用で配線工事を行ったり、請負で戸建住宅のエアコンや換気扇の取り付け、配線などが可能となります。配線をするには資格が必要となるため電気工事士の仕事は多くあります。
【土木工事業】
年収は350〜600万円程です。土木工事業はとても仕事内容の幅がとても広く、道路工事、河川工事、ダム工事など様々です。重機などをメインに扱う仕事のため車両関連の資格がないと正直年収はあまり期待出来ません。
クレーンや土木施工管理技士など資格を取得することで自ずと年収も上がります。
【とび職】
年収は500〜800万円程です。
建設現場での足場の設置や鉄骨建方など、高所での作業がメインとなるとび職は建設業の中でも日当が高めに設定されており、日当20,000円を超えることもあります。
しかしとび職の一人親方は足場を組めるだけではなく、足場設置計画を作成できる知識や安全への考慮が出来るかなど、求められるスキルを有していなければいけません。
年収を上げやすい業種は
年収を上げるには、どれだけの日数を仕事に費やせるのか、案件を獲得できるのかが重要になってきます。他にも業種ごとに仕事の単価が高いという理由もあります。建設業において比較的年収を上げやすい業種を紹介します。
【クレーンオペレーター】
一人親方で最も年収が高い職種はクレーンオペレーターです。
建設現場で大きなクレーンを操縦する仕事ですが、資格と熟練度が必要な職種のため、オペレーター自身の絶対数が少なく現場での需要は高いです。日当も多い場合には30,000円程度になることもあります。休みを減らし、日々仕事をこなすことが出来れば年収700万円を超える事も可能です。
【大工】
大工は建物全体で絡む仕事が多いため、自分で仕事を請けてくる事が出来れば、安定的に収入を得られます。またリフォーム需要の高まりから現在、大工工事は豊富にあります。
建物の規模によっても収入に差がでるでしょう。
【とび職】
リフォーム工事の需要が増えたことで、外壁改修工事も豊富にあるため、常に求められている業種です。人材不足もあり、収入を上げやすいでしょう。
【クロス工】
クロス工もリフォーム需要の高まりから人気の業種です。特に戸建て住宅工事を中心に仕事が多く、室内作業なので、昼夜活動できるのも魅力です。
【設備工】
戸建てリフォームの際はトイレや洗面化粧台などの住宅設備も一新することも多く、
また古くなった配管を更新する、ボイラーを交換するなどといった設備に関わる工事も多くあります。そういった事からも設備工の需要は高いです。
年収1000万円を目指す方法
一人親方の年収は努力次第で大きく変わっていきます。収入アップの方法をそれぞれ見ていきましょう。
【営業力】
一人親方は経営者です。営業をせず待っているだけでは仕事を獲得する事は出来ません。
また営業先は1社に絞らず数社に分散する事で、常に仕事がある状態を保ちましょう。
例え1社の仕事量が減ったとしても、リスクが分散する事が出来ます。
【資格取得】
建設業では資格がものを言う事が多々あります。
そもそも資格がなければ出来ない仕事もあり、有資格者は優先的に仕事が回ってきます。
また資格で日当が上がる事もあるので、関係資格は惜しまず取得する事をおすすめします。
【止まらない】
経営者たる者、常に考え行動し続けなければ成果には近づけません。思考を停止し、停滞していては収入が上がっていく事はまずありません。日々、思考し行動を続けていく事が年収アップへの近道です。
一人親方のデメリット
一人親方になれば年収をどんどん上げていくことは可能になりますが、その分リスクも存在します。一人親方になるデメリットをおさえておきましょう。
【仕事の幅が広げにくい】
一人親方は、基本的に施工が一人です。1日や1ヶ月にこなせる作業量が決まってきますので、仕事の幅は広げにくいとも言えます。
業種によっては、大きな現場は一人親方を複数集めてチームで仕事をするケースもありますが、請けれる仕事の範囲は決まってくるでしょう。
【確定申告する必要がある】
独立すると、個人事業でも法人登記していても確定申告は自分でします。
一人親方の方は奥様が事務を行っている方も多いです。
税理士にお願いするのも一つの方法です。会社に雇われていると、確定申告は会社がおこないますので源泉徴収を受け取るだけで済みましたが、独立すると自分ですることになります。デメリットというと大げさかもしれませんが、正直面倒な作業です。
【融資が受けにくい】
個人事業だったり、独立してすぐの場合は、
・融資が受けにくい
・ローンの審査が通りにくい
・クレジットカードが作れない
などのリスクがあります。
【仕事がなくなるリスクがある】
仕事の受注が無ければ当然、仕事がなくなるリスクもあります。
一人親方として独立する方は、元請けとの関係性を頼りに独立・起業するケースが多いですが、一社のみの取引で仕事を受けていると、元請けから切られたり倒産すると仕事がなくなるリスクがあります。
【健康を害すと収入も途絶える】
一人親方は、自分で現場をこなす作業量が収入に直結するので、当然、事故やケガ、病気などで休むことになれば収入は途絶えてしまうというリスクがあります。
【大企業と“直接”取引できない】
大手の建設会社やゼネコンなどは、個人事業の一人親方とは直接取引をしないケースは多いです。
大きな建設現場に入る一人親方は、基本的に一次下請けや二次下請け会社の下請けになるケースが多いでしょう。
まとめ
以上、一人親方の年収アップの方法を紹介しました。一人親方として年収を上げる方法は非常に明確です。もちろん可能性は大いにありますが、その分責任やリスクもあります。リスクをしっかりと確認し、仕事の受注と請負先との良好な関係を築いていきましょう。
同じ一人親方の繋がりを作っておくのも今後の手助けとなりますので、積極的に交流を持つこともおすすめします。また、資格取得や技術力の向上も日々目指していきましょう。