建設機械オペレーターの平均年収は?仕事内容も紹介!
建設機械オペレーターとは
建設工事の現場で工事用機械や車両の運転・管理を行います。建設機械は工事の目的に応じて使い分けされ、ブルドーザー、パワーショベル、ホイルローダー、ダンプトラック、ロードローラー、クレーン、杭打機などがあります。重量1トン未満のミニ建設機械から100トンを超える超大型機械まで、種類は多いです。
仕事の流れ
朝、現場に出ると、作業長を中心にその日の作業場所、作業内容、機械の組合せなどについての作業打ち合わせを行い、作業長の指示を受けます。打ち合わせが終わり次第、各自、自分の運転する機械の始業点検を行い、機械各部に異常がないか、燃料やオイルは十分か、などを点検します。点検は作業の安全のために重要であり、異常がある場合には、調整したり、整備員に連絡するなどの適切な措置をとらなければなりません。
始業点検が終わると運転に入り、作業中は、機械の調子や現場の状況をよく注意しながら作業を進めていきます。特に安全には気をつけて、決められた安全の基本動作を忠実に守り、視界外に作業が及ぶ際は監視人を付けます。実作業が終わると、終業時の点検を行い、その日の作業内容、時間、給油量、整備内容などを記入した機械日報を提出して、一日の作業を終えます。
使用機械の維持・管理についての責任はもちろんのこと、操作ミスや不注意により事故を起こさないように安全には特に注意を払わなくてはなりません。
建設機械オペレーターになるには?
建設機械オペレーターになるためのほうほうをクレーン運転士、大型特殊自動車免許取得、玉掛け、建設機械施工技士に分けて解説します。
必要な資格・免許
建設機械オペレーターのクレーン運転士
移動式クレーンは、原動機を内蔵、移動することができるクレーンのことです。移動式クレーン運転の場合には、つり上げの荷重が0.5t以上で1t未満の移動式クレーンの運転は、小型移動式クレーン 運転特別教育の資格取得が必要です。
つり上げ荷重が1t以上5t未満の移動式クレーンの運転は、小型移動式クレーン&運転技能の講習を受ける必要があります。つり上げ荷重が5t以上の移動式クレーンの運転に対しては、移動式クレーン運転士免許が必要です。
つり上げ荷重が5t未満のクレーンの運転業務には、クレーン運転特別教育を受ける必要があります。運転者が床上で操作、荷の移動とともに移動する方式であるつり上げ荷重5t以上のクレーンの運転は、床上操作式クレーン&運転技能講習を受ける必要があります。
デリックは、動力により荷をつり上げることを目的とした機械のことです。
デリックを除いた、つり上げ荷重が5t以上のクレーンの運転は、クレーン・デリック運転士免許・クレーン限定が必要です。つり上げ荷重が5t以上のクレーン・デリックの運転業務には、クレーン・デリック運転士免許の資格取得が必要です。
床上運転式クレーンは、つり上げ荷重が5t以上のクレーンの運転業務では、床上運転式クレーン限定のクレーン・デリック運転士免許の資格取得が必要です。移動式クレーン運転士免許は、公道で走行するには運転免許取得が必要です。移動式クレーンの土台部分に応じる免許取得が必要で、中型自動車の免許だったり、大型自動車の免許、大型特殊車免許などが該当します。
クレーン運転士の試験は安全衛生技術試験協会が主催し、学科と実技があります。受験資格と言ったものはこれと言ってありませんが、実技の試験をパスしなければならないので、学科だけ勉強しても簡単には合格はすることができません。まず最初は、クレーン運転技能講習を受講して、試験にトライするというのが一般的流れです。
大型特殊自動車免許取得
建設機械オペレーターに、このような資格取得も大事です。大型特殊自動車免許は、ブルドーザー、ショベルカーと言った車両系建設機械を公道で運転することができる資格取得です。
資格取得がなくても私有地ならいいのですが、それ以外の場所で車両系建設機械は運転することができません。車両系建設機械の技能講習は、大型特殊自動車の免許取得で、時間を短縮することができます。
大型特殊自動車免許は、普通自動車と同じ、自動車教習所で免許取得することができます。既に、普通の運転免許取得をしている方々は、適性検査と6時間の技能講習で運転免許取得することができます。
普通自動車免許と一緒に取得というのもOKです。ただし、大型特殊自動車免許を取得したからと言って、建設機械を操作するためには、技能講習や運転特別教育が必要です。
玉掛け
建設機械オペレーターには玉掛けという仕事もあります。玉掛けは、クレーンの資材を積み卸しするときに、ワイヤーロープをかけたり、外したりする仕事です。このような建設機械オペレーターも、建築現場ではなくてはならない存在です。
誰でも簡単に行うことができる仕事ということではなく、こちらも玉掛け技能講習を受けてお仕事ということになります。クレーンの技能講習と一緒にというつもりでいるといいでしょう。
つり上げ荷重が1t未満のクレーン等の玉掛けは、玉掛け業務特別教育を受ける必要があります。また、つり上げ荷重が1t以上のクレーン等の玉掛けは、玉掛け業務技能講習を受けます。
建設機械施工技士
建設機械オペレーターを更にステップアップし、建設機械施工技士を目指している方々もいらっしゃることでしょう。建設機械施工技士は、建設機械オペレーターの指導や監督、また、施行管理を行う仕事です。
主任技術者や監理技術者の仕事につくこともできます。建設機械施工技士は、建設機械オペレーターの仕事を一定の期間して、実務を積む必要があります。
建設機械オペレーター平均給与
建設機械オペレーターになりたい志望動機はいろいろあるでしょうけど、やっぱり年収が大事という方々は多いでしょう。建設機械オペレーターのお仕事をして年収をどの程度もらうことができるかとても気になる問題です。それぞれ見ていきましょう。
クレーン運転士
建設機械オペレーターのクレーン運転士の場合、平均年収は、450万円です。建設機械オペレーターの中でも高い年収をもらうことができます。建設現場でも、好待遇のジャンルに入る仕事と言っていいでしょう。クレーン運転士の年収は、男性の場合、ここ7年程度同じ年収相場で安定しています。
女性の場合、 ここ数年大幅に年収がアップしています。これには、女性の方々がクレーン運転士の仕事に関心を持つ方々が増えて、建設機械オペレーターとしての勤続年齢が高くなったからだと言うことができます。
最近では、女性の方々も建設機械オペレーターの仕事をしたいという方々が増えて来ています。ちょっと以前では建設機械オペレーターの仕事といえば、女性の数も少なく、年齢の上の方々が多かったです。現代社会では、女性の方々も、建設機械オペレーターの仕事に向かわれる意味は充分存在しているのではないでしょうか。
クレーン運転士の年収はあくまでも相場ですが、年収は仕事をしている会社の大きさ、地域によっても多少違いが出てきます。実際に、クレーン運転士として、500万円越えしている人たちも少ない訳ではありません。
大型特殊自動車免許
大型特殊自動車免許が必要なブルドーザー、ショベルカーは、仕事の危険性、専門性の高さから、一般的土木の仕事をしている作業員より年収相場は高め設定です。年収相場は、400万円~、実際に、年収、500万円という方々もいます。
経験が重要視されるお仕事という意味あいから、未経験という方々は給与面での待遇が良くないこともあります。
玉掛け
建設機械オペレータの玉掛けの年収は、400万円~。女性の方々は、若干相場より下回るかもしれません。 玉掛けのお仕事も慎重に作業をしないと大事故にすぐにつながってしまいます。現場の経験も積むことが必要です。現在、玉掛けの年収は増加傾向にあります。
建設機械施工技士 建設機械施工技士の年収の相場は、年収400~500万円と言われています。現場で経験を積むことで、年収500~800万円以上もらっている方々も決して少なくありません。
まとめ
以上、建設機械オペレーターについて紹介しました。建設機械や乗り物が好きな人に人気の職種でもあるため、興味のある方はぜひ目指してみてください。