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内装工の平均年収は?内装工の仕事内容も紹介!

  
現場のヒーロー
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内装工の平均年収は?内装工の仕事内容も紹介!

内装工事とは

内装工事とは、躯体が完成した後に建物の内部で行われる、床・壁・天井表面の仕上げ工事のことをいいます。具体的には、間仕切りの壁や、クロスの貼り付け、床・壁・天井の仕上げ工事、建具の取り付けや防音工事などが該当します。

また、店舗における内装工事は水道やガス、電気などの設備工事といった専門分野の工事をすべて行う必要があり、工事種類は多岐に渡ります

内装工事とはどのような工事が当てはまるのでしょうか。工事種類が多岐に渡るため、代表的な工事を紹介します。

軽鉄工事(鋼製下地組立)

軽量鉄骨(LGS)を使い、間仕切り壁や二重天井などの骨組みを組み立てる工事です。

ボード工事

木製や軽量鉄骨(LGS)の下地の上に石膏ボードなどを壁や天井に貼り付ける工事です。石膏ボードは燃えない建材のため、火災による延焼を防ぐ効果があります。

クロス工事

石膏ボードや構造用合板、コンクリートなどの上に壁紙を貼る工事です。壁紙等を貼る際に、凹凸にならないように貼るには高度な技術が必要です。

塗装工事

壁や天井、建具などに塗装を施す工事です。壁や天井の材質に合わせて下地や塗料を選定し、下地処理を行った後、ローラーや専用ハケを用いて本塗装を行います。

左官工事

内装工事の左官工事は、漆喰や珪藻土などの自然素材や、アクリル系塗り壁材などを建物の壁や床などに専用のコテを使い塗り、仕上げていく工事です。

職人の技量が仕上がりを大きく左右するため、熟練した技術が求められる工事です。

床仕上げ工事

フローリングやクッションフロア、カーペット、Pタイルなどの素材が異なる床材を使用して床面を仕上げていきます。

時には、高さの調整など臨機応変に対応する必要があることに加え、機能性と意匠性の両立も図らなければならないため、非常に高度な技術が必要な工事です。

木製建具工事

木製建具であるドアや引き戸、ふすま、障子などを施工する工事です。新築住宅における仕上げ工事の一つとして行われることが多いです。最近はデザイン性のある家具を求める顧客が増えてきており、室内のインテリアを決める役割を担っています。

家具工事

家具工事は現場の寸法に合わせて造作家具を製作し、設置する工事です。家具工事も木製建具工事と同様に、デザイン性にこだわる顧客が多いため、センスや技術力が求められる工事です。

内装工の年収は?

内装工の平均年収は、約385万円です。日本の労働者の平均年収は441万円(平成30年)なので、他の業界と比べて低く感じるかもしれません。

しかし内装工は、年齢に関係なく仕事の速さやクオリティによって評価され、昇給することの多い業界です。修行を積んで知識と技術を身につければ、平均年収を上回る給与を獲得することは可能でしょう。

実際、年収500万円を超える内装工は一定数存在します。給与の分布を見ても、その割合は決して低くありません。特に近年では、建設業界全体が慢性的な人手不足になっています。

「腕のいい職人は高い給料を支払ってでもほしい」という会社は多いので、常に技術を磨いて必要とされる人材になることが大切です。

内装工として十分な給与を獲得するには、専門資格の取得も重要です。資格を保有していれば、自分がどのような知識と技術を身につけているのかを、公的に証明することができます。現在の会社での昇給につながるのはもちろん、より給料の高い会社への転職もしやすくなるでしょう。

内装工におすすめの資格

内装に関連する資格はいくつもありますが、特におすすめなのが国家資格である「内装仕上げ施工技能士」です。「プラスチック系床仕上げ工事作業」「ボード仕上げ工事作業」といった種類に分かれており、さらに1級~3級の等級があります。受験するためには一定の実務経験が必要なので、目指す等級の受験資格を満たしたら、積極的に受験するといいでしょう。

独立を考えよう

十分な経験を積んで資格も取得した方は、独立を目指すのもおすすめです。独立すれば、自分の判断で仕事を請け負えるようになるため、どんどん仕事を取ってきて年収をアップさせることができます。

従業員を雇って会社を大きくすれば、年収1千万を超えることも可能です。ぜひ、自分らしい働き方と稼ぎ方を考えてみてください。

一人親方として開業

内装仕上工事業は、石膏ボード、木材、壁紙(クロス)、ビニール床タイル、カーペット、ふすま、フローリング等の材料を使い、建築物の内装仕上を行う建設業です。

部屋の中の機能を実現するための工事であったり、住宅であれば室内で快適に過ごすには内装仕上が欠かせません。外からの音を遮断したり、断熱も内装仕上の仕事。もちろん見た目も大切です。

内装工事なので、重労働などはないように思うかもしれませんが、内装パネルなどを建物内に運び込まなければなりません。とても重労働でかつ、建設中の内装を潰さないように注意する必要もあります。

しかも目に見える部分なので繊細な仕事も求められます。ただし一人前になれるまでの期間は短く、一人親方として独立しやすい職業と言えるでしょう。

内装仕上げで一人親方が取得すると有利な資格は、
・内装仕上技能士
・建築施工管理技士

この2つです。

共に国家資格であり、内装仕上技能士は1級〜3級存在し、内装仕上施工管理士は1級と2級があります。内装仕上施工管理士は一人親方にとって必要な資格ではありませんが、将来的に会社を大きくし元請として会社を経営していくには必要な資格です。

内装仕上技能士

内装仕上技能士は技能検定試験の1つで国家資格です。

内装仕上工事業で一人親方として働くのに必要な資格はありません。この資格がなくても仕事は受けられますし、内装仕上工事業を営むのは違法でもありません。

しかし建設業は技能と経験が大切な仕事であり、それを証明するための資格ですので取得しておく方が有利でしょう。

所属していた会社や、知り合いなどからの仕事だけで成り立つのであれば、あなたの技能を知っているため、技能士資格がなくても問題ありませんが、新たな仕事を取ってくるのに有効です。

一人親方として働くには、仕事のスキルや熟練度も必要ですが、営業能力も必要です。そして受験資格は級によって異なっています。

・1級
7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験
・2級
実務経験2年以上、または3級合格者
・3級
不問

このように最短でも4年の実務経験が必要であり、試験も簡単ではないため持っておくと名刺にも箔がつく資格です。仕事をとってくる力を後押しするために、説得力のためにも取得しておくことをおすすめします。

建築施工管理技士

建築施工管理技士は一定以上の規模の内装仕上工事にて、専任技術者や主任技術者になるための資格です。一般的に一人親方には必要のない資格です。

しかしもし将来的に、元請として仕事を受けて会社を大きくしたいと思っているのなら、若いうちに取得しておくことをおすすめします。最低でも2級は必要で、、大きな仕事をとるためには1級も必要だと思っておきましょう。

大手ゼネコンなどでも1級建築施工管理技士は、施工管理のスペシャリストとして扱われ、資格手当なども多く、一気に年収があがる資格です。学歴によって、受験資格も異なりますが実務経験さえあれば、中卒でも1級の取得が可能です。

まとめ

以上、内装工について紹介しました。内装工は様々な内装工事の総称であり、全ての工事に携わる職人もいれば、それぞれの工事専門の職人も存在します。自分がどんな職人もしくは将来的にどのようになりたいかを踏まえながら職業を選択してみましょう。

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