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外装工の平均年収は?仕事内容も紹介!

  
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外装工の平均年収は?仕事内容も紹介!

外装工事の種類

外装工事とは、建物の外側の壁(外壁)を仕上げる工事のことを指し、その作業内容は多岐にわたります。外装工事の主要作業は、

吹付仕上げ
専用のスプレーで塗料を外壁に吹き付ける仕上げ。仕上げ材にはタイル、リシン、スタッコなどがあります。

左官仕上げ
コテなどを使って手作業で行なう仕上げ。デザインの幅が広がるのが特徴です。

サイディング工事
羽目板、下見板と呼ばれる板を現場で貼り合わせ、外壁に仕上げる工事です。

ほかには、建物を守るために行なう「防水工事」「カバー工事」「張り替え工事」などの工事もありますが、最も想像しやすいのは、ペンキなどの塗料を使い、住宅や建物に塗装をする「塗装工事」ではないでしょうか?

塗装工事には、上記でご紹介した「吹付仕上げ」「左官仕上げ」のほかに、「コンクリート工事」「石工事 / タイル工事」といった作業が含まれます。

外装工事はどんな仕事?

耐久性がある特殊な塗料を使い、建物をコーティングする「外装工事」は、建物をつくる上でなくてはならない仕事です。

外装工事を行なう目的は2つ。耐久性・防水性・透湿性を向上させること、断熱・遮熱効果を発揮すること。美しい見た目を維持するためだけでなく、雨風や紫外線、湿気、熱などから守るためにも重要な工程です。

たとえ内装がどれだけ素敵でも、建物を守る外装工事がきちんと行なわれていなければ、長く、快適に過ごせる建物にはなりません。

給料、働く環境をチェック

外装工の給料は、年齢や経験年数によって大きく変動するのが特徴です。また、外装工事は現場での力仕事が主になるため、60歳を超えると月収が下がる傾向にあります。そんな外装工の平均日給は12,244円(※)となっています。

外装工の1日のスケジュールは、8時頃に出社し、18時頃に撤収するのが一般的です。雨風や気温、湿気などが外装の仕上がりに影響するため、天候によっては急に仕事が休みになることもあります。

外装工になるには?将来は独立も?

外装工の仕事は、建築や工事が未経験の人でも応募できる求人が多い傾向です。働くにあたり特別な資格も不要なので、ぜひ積極的にチャレンジしてみてください。

外装工事に関する資格といえば、国家資格の「塗装技能士」が有名です。

ただし、塗装に関する技術や知識を認定する資格となるので、取得するためには実務経験が必要。勤続年数を重ね、部下を指導をする立場になることで年収が上がる傾向にあるため、まずは現場で経験を積むのがおすすめです。

また、10年ほど経験を積めば独立の道も考えられます。その場合には塗装技能士の資格を取得したうえで、「足場の組み立て等作業主任者技能講習」や「有機溶剤作業主任者技能講習」といった講習を受けておくと、顧客からの信頼につながります。

外装工が向いている人

外装工事では、建物がうつくしい見た目に仕上がるようにするための技術力が求められます。手先が器用で細かい作業が苦にならない人にはぴったりな仕事です。

また、美的センスが問われるため、絵を描くのが好きな人はもちろん、「自分の手でいちから何かを作り上げたい」という想いが強い人にも向いています。

外装工は、外観を良くするだけでなく、建物自体の耐久性も高める重要な仕事です。施工主や現場監督、作業員から感謝される機会も多く、魅力的な職業と言えるでしょう。

外装工の年収

塗装工の年収の平均は、310万円です。また、親方塗装工の年収は450万円~ 平均年収推移は310万円~645万円となっています。
月収は、約25~30万円です。

塗装工は様々な業種でも活躍します。そこでいくつかの業種でどのくらい年収が違うのか調査してみました。

建築会社:310万円
リフォーム会社:300万円
板金業者:320万円
塗装屋:330万円

塗装工と一口に言っても大きく建築関連と板金や自動車の塗装工などに分類され、土木関連や建築関連の塗装工の場合は月給制よりも日当が多く、板金関連や自動車の塗装工などの場合は月給制が多いようです。
月給制の場合だと見習い期間の年収は200万円から240万円程度で、年齢と共に年収も増えていきますが40代の塗装工の給料は約30万円程度で、ボーナスもないところも多く年収も400万円前後です。

外装工事流れ

近隣挨拶

外壁塗装のファーストステップは、近隣への挨拶です。工事がはじまる前に近隣のお宅を訪問し、外壁塗装をすること、工事期間などを伝えます。

塗装工事がはじまると、連日、塗装業者等が出入りすることになるため、騒々しさを感じてしまう近隣の方もいるでしょう。また、塗料の臭いが近隣まで及んでしまう可能性もあります。こうしたことが原因で近隣の方々とトラブルを引き起こさないためにも、事前に説明をして、ご理解をいただいておくことが重要です。

塗装業者の多くが近隣挨拶をしてくれますが、近隣の方の心証を考えれば、塗装業者に任せきりにするのではなく、できれば(施主も)塗装業者といっしょに挨拶にまわるのがオススメです。もしくは、塗装業者とは別に、自身で挨拶にまわってもよいでしょう。

足場設置前の現場確認

塗装工事がはじまる前に、現場確認が行なわれます。この時、足場設置や塗装作業の障害になりそうなモノはすべて動かすことになります。業者が勝手にモノを動かすと、後々トラブルになってしまう可能性があるため、基本的に(施主にも)立ち会いが求められます。

「大事に扱ってほしいモノ」「塗料等で絶対に汚されたくない植栽」などがあれば、この時、しっかり伝えておくと安心です。

足場の設置

外壁の上辺りや屋根の塗装は高所作業となるため、基本的に住まいの周りに足場を設置します。

足場の組み立て時には大きな音がすることもあります。気になりそうな場合は、どの程度の音がするのか、いつ音がするのか(時間帯)などを事前に確認しておくのがよいでしょう。

ちなみに、足場の組み立てには国家資格が必要なため、塗装業者が協力業者に委託する場合が少なくありません。そのため、足場の設置時には、塗装業者だけでなく、足場業者も現場を出入りすることになります。

高圧洗浄

足場がたったら、高圧洗浄機を使っての洗浄が行なわれます。

高圧洗浄をするのは、塗装する面に付着した埃や汚れ、苔、剥がれかけた塗膜(塗料の膜)などを取り除くためです。汚れなどが残っていると、仕上がり(見た目)に影響するだけでなく、上から塗装した塗料がはがれしまうこともあるので、洗浄は丁寧に時間をかけて行なわれます。

下地処理

洗浄の次は、下地処理が行なわれます。下地処理とは、ひび割れや錆(さび)などの劣化部分を補修することです。

この下地処理、非常に重要な工程と言われています。なぜならば、下地処理が十分にできていない場合、上から塗料を塗装しても、キレイには仕上らず、場合によっては再び早々に劣化症状が表れてしまうこともあるからです。

そのため、劣化箇所が多い場合などは、下地処理に時間をかけるために、スケジュールが後ろに倒れることもあります。

養生

塗装をする前に行なわれる、養生。養生とは、塗料や汚れなどが付着しないように塗装しない面を養生シートなどで覆う工程のことです。窓ガラスや床、植栽、玄関まわりなど、汚れや塗料が付着しそうな箇所はすべて養生シートなどで覆われることになります。

養生シートで窓ガラスを覆ってしまうと、外壁塗装中は窓が開けられなくなります。そのため、外壁塗装中も開けたい窓がある(換気がしたい)場合には、その旨を養生前に塗装業者に伝えておきましょう。事前に伝えておけば、窓が開けられる方法で養生をしてもらえます。

また、外壁塗装中もエアコンを使いたいという場合も、養生前に塗装業者に伝えておくのが良いでしょう。なぜならば、室外機を他の箇所と同様に養生シートで覆い吸排気をふさいでしまうと、エアコンを使用ができなくなるためです。外壁塗装中もエアコンを使用するためには、メッシュカバータイプの養生シートを利用するか、シートに穴をあけるかしておくなどして、室外機の吸排気をふさがないように養生をしてもらう必要があります。

塗装

いよいよ塗装の工程です。

塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの順で、塗料を塗り重ねていきます。ちなみに、使用する塗布量(塗料の量)は各製品によって決まっています。勘違いされている方も多いのですが、塗料をなんとなく適当に厚く塗り重ねているわけではありません。

下地と、仕上げの中塗り・上塗りを密着させるために塗るのが下塗りです。下塗りも中塗り・上塗りと同様に、均一な厚みになるよう丁寧に塗装が進められます。

中塗り・上塗りは仕上げの工程となります。

下塗りが終わった後、一定の乾燥時間を置いてから、中塗りの塗装が行なわれます。乾燥時間を置かずに、下塗りが乾かないまま中塗りを塗装してしまうと、施工不良につながる恐れがあるため、下塗りが終わった後に必ず乾燥時間を設けられています。中塗りが終わった後も、一定の乾燥時間を置いてから、上塗りの塗装が行なわれます。ちなみに乾燥時間は、塗料ごとに塗料メーカーによって規定されています。

仕上げの工程となるため、見た目にも美しい塗装が施されていきます。

完了検査

すべての塗装工事が完了した後、完了検査を行ないます。完了検査とは、いわば最終チェックです。仕上がりの状態はもちろん、塗り残しがないか、周囲に塗料が飛び散っていないかなどを、細かく確認します。

この完了検査には、施主にも立ち会いが求められます。塗装業者と一緒に最終の状態をチェックして、気になることがあれば完了検査時に伝えましょう。検査後、必要な手直し等があれば、すぐに対応してもらえます。

仮に完了検査時には立ち会わず、引き渡してしまった後になって気になる箇所を指摘しても、完了検査後には足場を解体してしまうため、対応までに時間がかかったり、場合によっては足場がないために対応が難しかったりすることもあります。そのため、完了検査には立ち会うことを強くオススメいたします。

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