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一人親方労災の加入条件は?どれくらいもらえる?

    
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一人親方労災の加入条件は?どれくらいもらえる?

建設業を営む一人親方が業務中や通勤中の災害発生率は労働者に限りなく近いため、国を始め様々な団体が一人親方の労作保険加入を強く勧めています。

本来であれば、労災保険は労働者が加入できるもので事業主である一人親方は加入対象とはなりませんが、特別に加入を認める制度「労災保険特別加入制度」によって一人親方の万が一を保障します。今回は、一人親方労災保険の加入条件や給付金額について紹介します。

一人親方が加入できる特別な制度

労災保険は「労働者」の通勤などの移動時や業務中の災害に対して保障を行う制度です。主に事業主である一人親方は加入することが出来ませんが、従業員のいない一人親方が急遽現場に出ることもあるでしょう。特に建設業の一人親方は多いのではないでしょうか。もしも事故にあってしまったり、高価な機材を壊してしまった場合に高額な費用が発生することも少なくありません。そのため、特例で作られたのが「一人親方労災保険特別加入制度」です。

一人親方労災保険の加入条件

それでは、一人親方労災保険の加入条件を見ていきましょう。

・会社に雇用されていなく、自分で仕事を請け負っている

・会社に所属しているものの請負で仕事をおこなっている

・複数人で仕事を行っているが、雇用関係はなし。

一人親方労災保険給付内容

療養補償

業務災害や通勤災害によるケガや病気を病院等で治療する場合に、無料で治療を受けることが出来ます。

休業補償

業務災害や通勤災害によるケガや病気に対して、療養のために労働することが出来ない日数が4日を超えた場合に休業4日目以降を休業1日につき給付基礎日額の80%相当額が支給されます。

障害補償年金

業務災害や通勤災害によるケガや病気が治った後に一定の障害が残った場合、給付基礎日額での年金、または給付基礎日額での一時金が支給されます。

傷病補償年金

業務災害や通勤災害によるケガや病気が1年半を経過しても傷病が治ってなく、傷病による障害の程度が傷病等級に該当する場合、等級によって異なる金額が給付されます。

遺族補償

業務災害や通勤災害により死亡した場合、遺族の人数に応じて遺族補償年金が支給されます。

葬祭料

業務災害や通勤災害により死亡した一人親方の葬祭を行う場合に葬祭費用が支給されます。

介護補償

業務災害や通勤災害によるケガや病気により、障害補償年金か傷病補償年金を受給している方のうち、現状で介護を受けている場合に一定の金額が支給されます。

一人親方労災保険加入のメリット

一人親方労災保険特別制度に加入すると、給付基礎日額に応じた金額の補償を受けることが出来ます。また、通勤中の事故(通勤災害という)に対しても一般の労働者の場合と同じで給付対象となります。一人親方労災保険に加入することで生まれるメリットは、

・仕事中にケガをしても、自己負担なく無料で治療が受けられる。

・治療のために休業した場合、給付基礎日額に応じた額の休業補償の給付がある。

・障害が残った場合、障害の程度と給付基礎日額に応じた額の障害補償がある。

・仕事中の事故で死亡した場合、一定の遺族に遺族の人数と給付基礎日額に応じた額の遺族補償がある。

・元請会社又は所属会社にとっても、労災保険の特別加入をすることで仕事を委託する上で

安心感がある。

等が挙げられます。一人親方で現場に出ることが多い人は、全てのメリットに当てはまるのではないでしょうか。

一人親方労災保険給付金額

実際に一人親方労災保険の給付金額はどれくらいなのか気になりますよね。一人親方労災保険の一例を紹介します。全ての労災保険が同じ金額や条件とは限りませんが、おおよその目安となりますので、参考程度にご覧ください。

保険加入時には、いくつかの段階に分かれたプランを選択します。このプランによって、支払う保険料や受給金額が変わってきます。

加入プラン(給付基礎日額)3500円の場合

療養補償給付:無料

休業補償給付:2,800円

傷病補償年金:857,500円∼1,095,500円

障害補償年金:458,500円∼1,095,500円

障害補償一時金:190,000円∼1,760,500円

遺族補償年金:535,500円∼857,500円

埋葬料:420,000円

介護保障給付28,360円∼104,590円

加入プラン(給付基礎日額)20000円の場合

療養補償給付:無料

休業補償給付:16,000円

傷病補償年金:4,900,000円∼6,260,000円

障害補償年金:2,620,000円∼6,260,000円

障害補償一時金:1,120,000円∼10,600,000円

遺族補償年金:3,060,000円∼4,900,000円

埋葬料:1,200,000円

介護補償給付:28,360円∼104,590円

一人親方労災保険加入の仕方

労災保険加入の手続きですが、最近はインターネットから加入手続きが出来ることが多く、直接窓口に行かずに、保険加入できることが大半です。申請時には、本人確認書類の提示が必要になりますので、用意しておきましょう。加入申請ページに必要書類が示されているので、事前に確認し準備しておきましょう。

加入審査に通れば、最短即日から加入出来ることもあります。

一人親方労災保険に加入した人の口コミ

加入者Rさん:

インターネットで他の組合を調べて比較しましたが、ここが一番安かったので、一人親方労災保険組合に入会しました。同じ補償でも、組合費の違いで年間に支払う金額が結構違うので、ここを見つけられて良かったです。更新時は更に組合費が安くなるようなので、来年以降も安心です。

加入者Aさん:

急に元請けから労働保険番号の提出を求められました。『明日まで」と言われて困っていたのですが、ここで申し込んだら翌日には労災保険に加入でき、加入証明証も当日のうちにFAXで送ってくれました。仲間に教えてあげたら、その仲間もここの組合で加入していてびっくりしました。評判もいいようで、知らなかったのは私だけでした。

加入者Hさん:

労災保険に入らないと仕事がもらえず、加入できるところを探していたのですが、他は年間一括で前払いと言われ、手持ちがなくて困っていました。ここは分割払いでも加入ができたので、本当に助かりました。毎月の支払も口座引落だから手間もなく最初の費用はコンビニのレジで支払えたので、とっても便利でした。

他にも満足な声だけでなく、こんな声もありました。

加入者Cさん:

私の経験では、一人親方労災保険はなくてはならない保険だと思います。過去に仕事で怪我をしたことがあるのですが、休業補償を受けることが出来たいので助かりました。労災保険にはとても満足なのですが、一点だけ不満があります。一人親方が加入する労災保険は、加入する団体により費用が異なります。補償内容は同じなのに、費用が異なる点は納得がいきません。これから労災保険に加入する方には、しっかりと費用を比べたうえで加入してほしいと思います。

加入者Dさん:

先輩に教えてもらって一人親方労災保険に加入しています。保険給付を受け取ったことがないので個人的には大きなメリットを感じていません。それでも万が一の時に補償を受けられる安心感は大きいと思います。ないよりはあったほうが良いお守りのような保険だと思っています。

一人親方労災保険に加入している方は、このような感想を抱いています。人により評価は異なりますが、いずれにせよあったほうが良いという点は共通しています。これらの意見を踏まえたうえで、加入について検討するとよいでしょう。

まとめ

以上、一人親方労災保険に加入する条件や給付金額などを紹介しました。

一人親方労災保険の種類によって、金額や支払金額、条件など多少ですが、変わっていきますので加入する際には、いくつかの労災保険を比較してからにすることをおすすめします。

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