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一人親方の年収はどれくらい?平均や仕事を紹介

    
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一人親方の年収はどれくらい?平均や仕事を紹介

一人親方の人やこれから一人親方として独立を目指している人の多くが、収入が上がることへの期待を持っていることでしょう。もちろん、努力して仕事を増やせていくことが出来れば、年収を上げることは十分に可能ですそのために一人親方の平均年収はどれくらいなのかを把握しておくことも重要です。今回は、一人親方の年収について解説していきます。

一人親方とは

一人親方とは個人事業主の一種であり、おもに建設業などで労働者を雇用せずに事業を行なう事業主のことを指します。例えば一人親方には以下のような職種があります。

・土木、建築、その他の工作物の建設や改造、修理などに携わる職業・・・大工職人、左官職人、とび職人など

・除染を目的として高圧水による高作物の洗浄や側溝にたまった堆積物の除去などを行なう事業者

・林業に従事する職人

・タクシー運転手

一人親方は確定申告や社会保険などの加入は行なう必要がありますが、会社員として働く場合に比べて自由な仕事の取り方ができますし、受注の仕方によっては年収を大きくアップさせることも可能です。

また、一人親方として建設の事業に従事する場合、一定要件を満たし“一人親方等”として認められることで個人事業主でありながら労災保険の適用を受けることもできます。一人親方以外の労働者を雇用していないことが前提ですが、家族だけで業務を行なっている場合や、雇用していたとしても年間の雇用日数が延べ99日以下であれば、一人親方として認められます。

例えば、一人親方以外にアルバイトを2人雇用した場合、2人の出勤日数の合計が99日以下であれば問題ありません。通常の個人事業主では本来加入できないものですが、特別加入制度によってこれが認められています。つまり、建設業などの特定の業種を担う事業者は、一人親方として個人事業主のメリットも受けつつ、法人のように労災保険の補償も受けられるのです。

一人親方の年収

一人親方として仕事をしようと考えている方にとって、どれだけの収入が得られるのかはとても気になることでしょう。ただし、一人親方は地域や職種、仕事の受け方によって年収の目安が大きく異なります。

 厚生労働省が発表している統計における、建設業の会社員は平均年収345.5万円とされています。一人親方の年収は後述するように職種によって大きく異なりますが、安定的に仕事を受注できれば、会社員より一人親方の方が高い給料を受け取れる傾向にあります。

ただし、一人親方の年収に関しては、以下の点に注意しなくてはなりません。

出典:令和2年 賃金構造基本統計調査結果の概況

【開業資金と経費】

会社員の場合は会社側で作業道具や消耗品を準備してくれますが、一人親方はご自身で用意しなくてはなりません。開業資金として最低でも50~100万円は必要になるでしょう。日常の仕事においても、材料費や設備費、車のガソリン代などがご自身の負担となることを理解しておきましょう。

【収入の幅】

一人親方の収入は基本的に単価×受注数となるため、固定給の会社員と比較すると年収の幅が広くなりやすいです。継続的に案件が受注できれば会社員よりも高収入になりますが、仕事が得られなければ会社員以下の収入になってしまうリスクもあります。

・造園の年収

造園業を営む一人親方の平均年収は、約700万円から800万円です。

 一方、造園業全体の平均年収は、約300万円~450万円です。20代(月収17万円~20万円)、30代(20万円~25万円)、40代(25万円~30万円)と年齢に比例して平均収入は増加します。

いずれの年代においても、会社員としての平均年収よりも一人親方の方が高収入を得やすいでしょう。

・内装業の年収

内装業は、住居のリフォームやリノベーション、修復の際の内装工事を請け負う業種です。近年のリノベーションブームもあり、非常に人気が高まっています。

内装業の一人親方の年収は、約600万円です。内装業は、初期投資が少なく済むため、一人親方として独立しやすいというメリットもあります。

・配管工の年収

 ガスや配管設備を担当する配管工一人親方の平均年収は、550万円~700万円です。配管工は、住宅のリフォームや新築において需要が高いため、一人でも独立しやすい仕事です。

・電気工事士の年収

 一人親方の電気工事士の目安年収は、500~600万円です。他の業種と同様、会社員として働くよりも高収入を得るチャンスがあります。

電気工事士の仕事のなかでも特に高単価な仕事は、エアコンの取り付けや取り外しです。1件あたり、10,000~15,000円程度の単価が期待できるため、一日に3件4件と案件を担当すればかなりの収入になります。しかし一方で、シーズンによって収入にバラツキが生じやすい点に注意が必要です。

・大工の年収

一人親方の大工の年収目安は、約900万円です。一人親方は、工事施工業者から「元請け」として仕事を受注できるため、得られる収入は多くなります。

収入を上げていくには?

実際に収入を上げていくために心がけることはどんなことがあるでしょうか。項目ごとに紹介します。

【人と交流を持つ】

人脈は資源です。一人親方として収入を上げていくにも仕事がなければ話にならないでしょう。もちろん営業を行って仕事を獲得していくことは可能ですが、より収入を得るためには、人とのつながりを大切にしておくことで仕事を紹介してもらうことです。

【節約と節税】

せっかく収入が増えても、それだけ経費や税金による支出も増えてしまっては収益も増加しません。そこで以下のポイントを押さえて経費の節約や、節税に取りかかりましょう。実際、節約や節税を心掛けると、手元に残るお金がまったく違ってきます。

・備品や消耗品を購入する際、費用対効果を考慮しつつ低コストのものを選ぶようにする

・備品代や消耗品代、交通費など、経費として計上できるものを漏れなく申告して課税額を抑える

・確定申告の際に、控除できる項目を把握し、一つひとつ正確に申告をする(生命保険、労災保険、外注費用など)

確定申告は難しいというイメージを持つ方も多いと思いますが、会計ソフトを使用すれば比較的簡単に管理できます。

【資格の取得】

一人親方として仕事を受注するには、信用がとても大切になります。信用を得るための一つの手段として「資格」を取得することがあります。

一人親方の職種には技術力が必要な仕事が多々あります。技術力や知識を証明するためのものが資格です。国家資格取得ですと、より社会的信用は上がるでしょう。

安定した収入のためには

収入を上げていくことはもちろんいいことですが、安定した収入を得ることが出来ない人も中にはいます。安定した収入を得ることが出来ない人が万が一に備えておくこととして、労災保険などの保険制度に加入することをおすすめします。ケガや事故でお金を必要とする際に役立つのが保険制度です。

まとめ

以上、一人親方の年収について紹介しました。従業員を雇わず、個人で現場に出たり営業を行う一人親方ですが、万が一の備えも大切です。様々な面で考えることが出来る人は今よりも収入が上がっていくことでしょう。

平均年収を参考にこれを超えていくように頑張っていきたいですね。収入を上げていくために独立を考えている人は、今よりも過酷で辛い一人親方の仕事をこなしていくことが出来るのか今一度考えてみて下さい。もちろん過酷だけでなく、楽しさや今までよりも自由に時間を使うことが出来るというメリットも含んでいます。

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